前回に引き続きSHR式脱毛のお話です。
2000年代に入り皮脂腺開口部付近と毛隆起にある
「バルジ」と呼ばれる部位に2つの幹細胞(毛包幹細胞、色素幹細胞)が存在し、
そこから毛根部に移動して毛母細胞になり毛が生えることがわかってきました。
バルジ領域の幹細胞は65℃(緑茶が美味しい温度)ぐらいで壊れるので
従来のように毛根部を200℃以上にしなくても脱毛出来る。
この理論によりマイルドなレーザー脱毛、SHR式脱毛の脱毛機が出て来ました。
代表的なSHR式レーザー脱毛機はソプラノとメディオスターです。
ソプラノは
アレキサンドライトレーザー、ダイオードレーザー、ヤグレーザーの3波長、
メディオスターはダイオードレーザーとヤグレーザーの2波長が出ます。
これは従来のレーザー脱毛機にない画期的な事です。
弱めの出力のレーザーを3〜6回繰り返しあてる事で毛のメラニンに熱を蓄積させて
バルジ領域を65℃にすることを目的に施術します。
レーザーのパワーが低いのでヤケドのリスクは確かに減ります。
痛みも従来のレーザー脱毛機より弱い傾向にあります。
それでは肝心の脱毛効果はどうでしょうか?
従来のアレキサンドライトレーザー脱毛機、ダイオードレーザー脱毛機に比べると
脱毛効果もマイルドだと思います。
バルジ領域を65℃にすることは思っているより難しいのでは、と思います。
蓄熱した熱でバルジ領域だけ都合良く65℃に上げるのには無理があるように思います。
それについてはまた次回お話したいと思います。